ホームページから問い合わせが来ない原因と改善策

ホームページを作ったのに、問い合わせが増えない。デザインが古いから作り直したほうがよいのか、それともSEO対策を始めるべきなのか。判断に迷うことはありませんか。
私たちは、まず「どこで相談につながらなくなっているか」を分けて考えることをおすすめします。見込み客が訪れていない状態と、訪れていても依頼を検討できない状態では、必要な改善が異なるからです。
この記事では、中小企業・個人事業主の方に向けて、制作会社へリニューアルを相談する前に確認しておきたい点を整理します。
まずは図で、確認する順番を整理する

最初はフォームの送受信を確認します。そのうえで、見込み客の訪問が少ないなら検索からの入口を、訪問があっても相談につながらないなら依頼を判断する材料や導線を見直します。訪問状況が分からない場合は、計測環境の確認から始めましょう。
この図は、最初に確認する場所を整理するための目安です。複数の課題が重なっている場合もあります。
最初に、問い合わせを受け取れる状態か確かめる
アクセスの分析より先に、フォームが正常に動くかを確認しましょう。スマートフォンで問い合わせページを開き、自分でテスト送信してみます。
- 必須項目やエラーの内容を理解できるか
- 送信完了まで進めるか
- 担当者のメールボックスに通知が届くか
- 自動返信を設定している場合、送信者に届くか
送信完了画面が表示されても、通知メールが迷惑メールに入っている可能性はあります。電話やメールで直接相談を受けている場合は、その件数も含めて確認してください。
検索から、どのような人が来ているかを調べる
Google Search Consoleでは、検索結果に表示された回数やクリック数、検索語句などを確認できます。Googleの検索パフォーマンスレポートの説明
ここで確かめたいのは、アクセスの合計だけではありません。自社に依頼する可能性のある人が、サービスに関係する言葉で訪れているかです。
たとえば、地域で設備工事を請け負う会社に、対応していない地域のDIY情報を探す人が多く訪れても、そのまま工事の依頼につながるとは限りません。これは説明のための仮の例ですが、アクセス数と見込み客の数を分けて考える理由になります。
検索からほとんど訪問されていない場合は、必要なページが検索に登録されているか、サービスや対応地域を説明できているかを確認します。ブログを書く場合も、自社が実際に対応できる悩みをテーマにしましょう。
サービスページに「依頼を判断する材料」があるか確認する
訪問者がいても、会社紹介だけでは依頼するかどうかを判断しにくい場合があります。初めて自社を知る人の立場で、次の内容を確認してみてください。
| 確認したい内容 | ページに載せる情報の例 |
|---|---|
| 自分の悩みに対応しているか | 対象となる顧客、相談内容、対応地域 |
| 何をどこまで依頼できるか | 作業範囲、納品物、対象外の内容 |
| どの程度の費用が必要か | 料金の目安、見積り条件、追加費用が発生する条件 |
| 安心して任せられるか | 担当者の経験、制作例、支援の進め方 |
| 依頼後はどう進むか | 相談から契約・制作・公開後までの流れ |
実績を掲載するときは、見た目の画像だけでなく、どのような課題に対して、なぜその構成や表現を選んだかを説明すると、自社の考え方も伝えられます。
公開できる顧客事例がない場合は、自社サイトで行った改善や、サンプルとして作ったページの設計意図も候補になります。その際は「自社の取り組み」「制作サンプル」と明記し、顧客実績と混同されないようにしましょう。
問い合わせへの不安を減らす
相談ボタンを増やす前に、ボタンを押した後の不安が残っていないかを考えます。
「まだ依頼すると決めていない」「何を書けばよいか分からない」「相談だけで費用がかかるのか心配」と感じている人もいるはずです。
相談できる内容、料金の有無、連絡方法、相談後の流れを、実際の対応に合わせて説明しましょう。返信時期を載せる場合も、守れる範囲を決めてから記載します。
フォームでは、初回相談のために本当に必要な項目かを見直します。たとえば電話番号は、電話連絡が必要な業務であれば必須にする理由があります。一方、メールで相談を始められるなら、任意にできないか検討できます。
全面リニューアルと部分改善を分けて考える
問い合わせが来ないという理由だけで、全面リニューアルが必要とは判断できません。
料金の説明が足りない、事例が見つからない、問い合わせページへ進みにくいといった課題なら、既存ページの修正から始める選択肢があります。
一方で、事業内容が大きく変わった、スマートフォンで主要な操作が難しい、ページを更新しにくい、サイト全体の構成が顧客の探し方と合っていない場合は、構造や運用方法を含めた見直しを検討します。
| 判断する観点 | 部分改善から検討 | 全面リニューアルも検討 |
|---|---|---|
| 説明や情報 | 料金・事例など、一部の情報が不足 | 事業や対象顧客が変わり、全体の説明が合わない |
| 操作や導線 | ボタンの位置やフォームなど、問題が限られる | 主要な操作に広く問題があり、構成の見直しが必要 |
| 更新のしやすさ | 既存の仕組みで無理なく修正できる | 更新のたびに大きな負担がかかる |
| 見積りで比べるもの | 修正範囲・費用・公開後の確認方法 | 構成・移行・計測・運用を含む費用と体制 |
スマートフォンで表が収まらない場合は、表の部分を横へスクロールできます。
一つ当てはまるだけで、全面リニューアルが必要になるわけではありません。現在の仕組みで直せる範囲と、作り直す場合の費用・運用負担を比較して判断します。
制作会社へ相談するときは、次の3点を用意すると話を進めやすくなります。
- 増やしたい依頼と、その顧客像
- 現在の問い合わせ件数と主な流入経路。分からないものは「不明」で構いません
- 困っていることと、使える予算・社内の運用体制
改善後は、アクセスと相談の両方を確かめる
改善した日と変更内容を記録し、その後の検索流入、サービスページの閲覧、問い合わせを確認します。Google アナリティクスでは、フォーム送信など事業上重要な行動をキーイベントとして測定できます。Googleのキーイベント測定の説明
ただし、計測設定はテスト送信で確認し、実際に受け取った相談件数とも照合してください。ボタンが押されたことと、相談が成立したことは、分けて見る必要があります。
アクセスが少ないサイトでは、数日間の変化だけで改善の良し悪しを判断しにくいこともあります。季節や広告などの影響も考慮し、数字と相談内容を合わせて振り返りましょう。
リニューアル前の確認チェック表
相談前に、確認できた項目へチェックを入れてみてください。未確認の項目が残っていても、相談はできます。
- スマートフォンでフォームを送信し、担当者への通知を確認した
- 増やしたい依頼と、その顧客像を整理した
- 検索からの訪問状況を確認した、または未計測と把握した
- 料金の目安と、依頼できる範囲を説明している
- 制作例や担当者の情報を、事実に基づいて掲載している
- 相談できる内容と、相談後の流れを説明している
- 部分改善と全面リニューアルの対応範囲を比較した
- 改善後に確認する数字と、振り返りの方法を決めた
自社のホームページで、何から直すべきか迷ったら
まずは「受信できるか」「見込み客が訪れているか」「依頼を判断できるか」の順に、現状を整理してみてください。
メーカークラブポイントでは、目的や予算を伺い、サイト制作・SEO対策に必要な内容を検討します。支援内容はWebサイト制作・SEO対策のページをご覧ください。
